家族で長期休暇をとってどこかへ出かけたい・・夢があっていいですよね。
実際2週間は仕事を休むことで、心身ともにリフレッシュし休み終盤には仕事モードに切り替えられるなど、メリットもあります。
労働時間については、欧州やアジアなどでも異なりますが、今回は日本の労働時間について主婦の目線からスポットをあててみました。
長期間休むことのメリットはどれだけあるのか?
●休むだけでなく、好きなことに没頭できる
●交代で長期休暇を取れば不正防止につながる
●感性を磨き、発想力を養う
●部下のスキルアップを図る
●介護離職や病気離職を防げる
テンプナレッジマガジンより引用
このように企業側にとってもメリットにつながりそうです。
逆にデメリットを見てみましょう。
●事務量・作業量を消化しきれない
●代替要員の確保による人件費の増大
●代替要員の手配等の事務処理が面倒
厚生労働省公式サイトより引用
どちらもメリットデメリットがありますが、欧州諸国と比べると日本は有給休暇取得率も低く、全体的に働く時間数も多めです。
長期休暇があれば、家族との会話も増えますし、普段話せないことも話し合ったりできますし、日本の企業全体でそのような動きになれば、外国人が驚く(カローシ)過労死も多少減少するかもしれませんよね。
私の個人的な意見ですが、旦那さんの休みが短いと、例えば普段やってほしい家事とかをやってあとは日帰りでちょこっと出かけておしまい!みたいな感じが嫌だなと感じてます。
おまけに会社員だとだいたい会社のお盆休みに集中してしまって、これまたどこに行っても混雑、おまけに帰りも渋滞。
リフレッシュしに行ったのか、疲れに行ったのか分かりません。
おまけに宿泊しようにも泊まりたいホテルは集中して予約できず、追い打ちをかけるかの如く高額料金。
どこに行っても人・人・人の山・・
これで疲れない方がおかしいですよね。
平成30年にキッズウイークが導入されますが、果たしてその効果はどのくらいあるのか?と思ってしまいます。
キッズですからあくまで学校主体ですよね。
強制ではありませんし、6割の学校側が導入したとしても肝心の親が休めない、経済的に働かなければならない・・などでは意味があまりないのでは?と思ってしまいます。

文部科学省「学校休業日の設定の工夫状況等に関する調査結果」より
これを見ると都道府県などの教育委員会は前向きに検討しているということでしょうか。
ただ日本の場合、企業側や働く側の意識が変わらない限りいくら国の方で推進しようとしても、なかなか浸透しないのではないかと思います。
日本には労働基準法がありますが、ここで説明するまでもありませんが、もはや絵に描いた餅状態になっている感じは否めません。
いろんな議論がなされた上での労働基準法改正ですが、ニュースで見る限りすごい抜本的改革!とかよりは、むしろあまり変化がないのでは?と思うような改正案のような印象ですね。
国際労働機関が定めた権利を守っていない日本
そうなのです。
日本は国際労働機関(ILO)の権利を守っていないんですね。
また、国際労働機関(ILO)は「年次有給休暇に関する条約」(一三二号条約)で、労働者は、一年の勤務につき三労働週(週五日制なら十五日、六日制なら十八日)の有給休暇の権利がある▽連続休暇が原則▽分割する場合でも一部は連続二労働週を下回らない-としています。
東京新聞TOKYO Webより
わかりやすく言えば「年次有給休暇に関する条約」で、労働者は2週間以上の休暇を取得しなければならないということです。
ドイツやフランスなどはこういった連続休暇を取得するのは労働者の権利で、休暇中は仕事から完全に離れることで心身共にリフレッシュできるというのが常識なんですね。
残念ながら日本では産業界側の反発が強く、批准もしていなければ連続休暇取得の法案もないのですから、そもそもキッズウィークを使って有効に休みましょうなんて、無理があるのではと思ってしまいます。
連続休暇を取得しても労働生産性は日本より上のドイツ

2016年のデータでも、連続休暇のあるドイツに比べても日本は低いです。
フランスとやっと肩を並べているとう印象。
日本でも雇用から半年勤務すると10日間の有給取得制度はありますが、これは強制ではないので当然守らなくても企業側には罰則規定もありません。
会社が忙しいなどの理由で有給が与えられているのに、使えないというジレンマに走ることもありますよね。
でも、そもそも日本には年次休暇の計画的付与制度労働基準法第39条関係というものがあります。
労使協定を結べば、年次有給休暇のうち5日を超える部分は企業側が計画的に休ませることができるというもの。
つまり年次有給休暇が15日であれば、5日は自主的に休んで残りの10日は事業者が休ませるというものです。
でもこれはまだまだ導入している企業が少なく、全体的には浸透していないようです。
もちろん少子化の影響もあるでしょうし、人手不足で賄えないという理由もあると思うので、諸手を挙げて賛成する訳にはいかない事情もあると思いますが、日本の場合様々な理由ありますよね。
こうやって見ると、日本では雇用者側の意識改革・休んだ場合の仕事の処理や代替の人員配置などが必要でしょうか。
あとは、やっぱり法律を作って強制的に休ませることを義務づける。
もともと働きバチ的な気質の日本人と、休むことの罪悪感を払拭すれば絶対に実現できると思います。
これ以上日本でカローシという言葉が有名になりませんように!
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