近年はゲームが主流で大人だけでなく、子供も本離れが進んでいますが幼稚園から小学生向けの絵本特集してみました。
我が家も御多分にもれずやはり本は自らはあまり読んでくれません。
読書好きやそうでない場合も、小さい頃の読み聞かせで本に関心をもつこともあるそうです。
大人になっても思い出して感動する・・そんな心に響く絵本を7冊選んでみました。
☆ひさの星 斎藤隆介/作 岩崎ちひろ/絵
これは子供の頃に読んで、感動しまた泣いてしまうお話です。
ひさという10歳くらいの大人しい物静かな女の子。
犬に襲われそうな男の子を身体をはって、自分は怪我しながらも守ってしまうような優しい性格。お母さんに怒られても、黙ってしまうような女の子は、ある時、川に流されそうな男の子を助けるが、その後姿を消してしまう。
岩崎ちひろの優しい絵も、心に染み入る悲しいストーリーです。
対象年齢3歳~
☆100万回生きたねこ 佐野洋子 作・絵
いわゆる愛をテーマに描かれている本です。
ネコを主人公に何度も生まれ変わるけど、本当の愛を知らないまま転生する。
100万回生きた時に、知り合った美しい猫と本当に愛し合い、家族になり伴侶が死んだ時に初めて大泣きをする。
本当の愛を知ったネコは、その後二度と生まれ変わることはなかったという切ないお話。
内容が深いテーマだけに、すんなりと理解するのは難しいかも知れませんが、繰り返し読むことで
何かを感じ取ってくれるかも知れません。
対象年齢 6歳前後
☆ずっとそばに・・・作・絵いもとようこ
これは図書館から借りて読んだ本だったのですが、涙涙の結末に最後まで読むのが大変でした。
本来は森の中で共存しながら生きていく動物たち。
でも開拓や自然破壊などで、クマたちの食料も朽ち果てて人間の住む社会へと降りていくクマたち。
当然人間の住む社会では厳しい仕打ちが待っていました。
銃で撃たれ必死に森の中の仲間達の元へ帰るが、命が朽ちてしまう・・。
これは絵本ではありますが、現代の社会が抱えている矛盾に気が付く本でもあります。
子ども達に是非読んでほしい一冊です。
対象年齢 3歳~
☆大きなニレの木 ゆのせいいち せのおひさし作
これは大人が読んでも、何とも言えない切ない気持ちになります。
最初は自然が一杯のところで、子ども達が木に上ったり、鬼ごっこをしたりニレの木も楽しく過ごしていたのに、高速道路を作るために切り倒されそうになり逃げて、また日当たりが邪魔されるからという理由で切り倒されそうになり、移動した先でまた工事が・・ニレの木はどこまで行っても邪魔にされ、最後は・・。
人間と自然との共存を考えさせられる悲しいお話。
対象年齢 6歳前後
☆押し入れの冒険 ふるたたるひ、たばたせいいち作
これも子どもの頃読んで、押し入れの中の世界に夢中になって読みました。
舞台はさくら保育園で、3歳の男の子二人がケンカをし、先生に怒られて押し入れの中に閉じ込められ、そこから驚くような世界が始まるというストーリー。
ふだん保育園で見ている人形劇のネズミ婆さんが押し入れに現れて、大量のネズミと共に押し入れの冒険が始まるお話はとても愉快で面白いと思います。
対象年齢3歳~
☆くろくんと不思議なともだち なかやみわ作
これも想像力を豊かにしてくれそうな楽しい絵本。
こんなことが現実にあったら大変だけど、絵本の世界だからこそ面白いと思える一冊。
電車が出てくるので、電車好きなお子さんは楽しいのではないでしょうか。
冒険好きなくろくんが抜け出して、いろんな体験をして、仲間のクレヨンと楽しい冒険をするストーリー。
他のくろくんシリーズも沢山揃っているので、お気に入りの絵本が見つかりそうです。
対象年齢 3歳~
☆そらまめくんとめだかのこ なかやみわ作
そら豆くんやグリンピースくん、ピーナッツくんなど食べ物が主人公になっているのがユニーク。
ちょっと頑固なそらまめくんも、迷子のめだかの子を自分のふかふかベッドを使って助けてあげるというお話。
食べ物や自然を感じる1冊になるのではないでしょうか。
対象年齢3歳~
上記7冊のうち、下2冊は3歳前後くらいから読める本ですし、本好きな子なら多少難しそうな本でも読んであげると良いですよね。
100万回生きたねこは深いお話なので、理解するのに難しいかも知れませんが、読んで何かを感じてもらえれば、それだけでも読後感は違うと思います。
近年本の読み聞かせの大切さが言われて久しいですが、単に成績を上げるためや、将来の大学受験に備えてなどいわゆる学力向上のためだけでなく、親子のコミュニケーションや感受性を高めるためにも、是非おすすめしたい7冊を取り上げてみました。
コメントを残す